ベビーのお迎えを決める前に必ずお読みください
デグーは犬や猫に比べて散歩の必要がなく、飼育のための広いスペースも必要ありません。
また、生体代や飼育用品代などの初期費用も犬猫ほどかからないため、手軽に飼育を始めることができるペットと言えます。
その一方で、よく考えずに飼い始めてしまったことで、あらかじめ予想できたようなことを理由にうさぎを簡単に手放してしまう飼い主がいるのも事実です。
この重要確認事項は、飼い始めてから「こんなハズじゃなかった」と思うことがないよう、そして当店出身のデグーが1匹たりとも不幸にならないことを願って作成したものです。
すべての項目において問題がないことを確認した上でお迎えをお決めください。
この重要確認事項について、ご不明な点やご質問などありましたら、どんな小さなことでも構いませんので、お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
1.動物や牧草のアレルギーはありませんか?
デグーを飼われていた方が、やむを得ずに里親に出すことになった経緯のひとつに「アレルギー症状が出てしまった」ことがあげられています。
デグーの毛や糞、尿がアレルギーの原因になる場合と、デグーの主食となるチモシー(イネ科の牧草)が原因となる人がいるようです。
特に小さなお子さんがいる方や他のアレルギー症状をお持ちの方は、事前に病院でアレルギー検査を受けることをおすすめします。
2.将来の生活環境の変化に対応できますか?
デグーの寿命は7〜10年ほどと小動物の中ではかなり長生きする動物です。
今の生活環境が変化した場合、たとえば引越しや結婚、子育てや介護などにより飼育が困難になる場合がないか考えておく必要があります。
また、一時的にお世話をできない場合(旅行や入院や短期の出張など)に備えておく必要があります。
3.毎日かかさずにお世話をすることができますか?
どんなに忙しい日でも疲れている日でも最低限のこととして、必ず食事や水を与えなければなりません。
またデグーはひとりぼっちが苦手で飼い主がコミュニケーションを取る時間を作ってあげる必要があります。
その他にもケージの掃除や病気になれば動物病院に連れて行くことも必要になります。
飼い主が行動しなければ、デグーは何もできないことを理解しておかなければなりません。
4.デグーの鳴き声やある程度のニオイがすることを理解していますか?
特にベビーのうちやお迎えした直後は呼び鳴きをし、ずっと鳴き続けることがあります。
環境に慣れてくることや成長とともに鳴くことは減っていきますが、びっくりした時や発情期などになると「ピーっ!」と鳴くことがあります。
またデグーの体臭はほとんどしませんが、トイレを覚えてくれないのでおしっこのニオイが気になることがあるかもしれません。
これは掃除の頻度を増やすことで防ぐことができます。
ワンルームの場合など、人によっては音やニオイが気になることがあります。
5.温度管理をきちんとできますか?
デグーは暑さと寒さに弱い動物です。
温度管理をきちんとしない場合、デグーが熱中症や低体温症になり、最悪の場合死んでしまいます。
実際に飼い主の不注意によりデグーが亡くなるケースが毎年のようにあります。
そうならないためにも、暑い時期や寒い時期にはエアコンを1日中つけっぱなしにする必要があります。
また、季節に関係なく1日の気温差が大きくならないように注意しなければなりません。
特に家を留守にする時間が長い場合は温度対策についてしっかりと考えておかなければなりません。
6.病気やケガした場合に動物病院に連れて行くことができますか?
デグーも人間同様、病気をしたりケガをしたりすることもあります。
そんな時にすぐに動物病院に連れて行ってあげられるように、デグーを診察できる動物病院をあらかじめ見つけておく必要があります。
また、医療費が高額になることで動物病院に行くことをためらったり、治療をあきらめてしまったりすることがないように、医療費の積み立てやペット保険の加入をおすすめします。(当店ではペット保険の取り扱いがあります)
7.デグーを飼育できる経済的な余裕はありますか?
フード・おやつ代や消耗品の買い替えなど決まった出費は月に数千円程度ですが、臨時の出費として病気やケガをした場合の治療費がかかります。
全額自己負担の場合、1回の通院で数千円〜1万円程度、手術が必要な場合になると数万円ほどかかることもあります。
また、各家庭の使用状況により変わりますが、温度調節のためにエアコンをつけっぱなしにすることで今までより電気料金が高くなる可能性があります。
他にも旅行や出張などで家を空ける場合のペットホテルの利用料などが考えられます。
保険会社が行った「ペットにかける年間支出調査」によると、デグーについての調査はありませんが、同じ小動物のうさぎの年間支出の平均が88,410円となっています(出典:アニコム損保ホームページ「ペットにかける年間支出調査 2019」より)。
デグーについてはうさぎほどかからないと思われるものの、それでも年間5〜6万円ほどはかかると思われます。
お迎えする時にかかった以上の費用がかかることを念頭においておく必要があります。
8.デグーが亡くなるその日まで愛情を持って接することができますか?
どんな動物でも赤ちゃんの時はかわいいものです。
ベビーの段階でお迎えした場合、成長とともに体も大きくなり幼い時とは見た目も変わっていきます。
また、デグーも人間同様に個性があります。
人になつきにくかったり、飼い主の思う通りにいかなかったりすることもあるかもしれません。
デグーが人間を噛むことはほとんどありませんが、びっくりした時やデグーにとって嫌なことをされた場合に人の指を噛んでしまうことがあるかもしれません。
さらに、病気になれば看病をし、高齢になれば介護が必要な場合もあります。
それでも最後まで変わらない愛情と責任を持ってお世話をすることができるかどうか、もう一度しっかりと確認してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本来であれば、デグーのかわいらしさや魅力を存分にお伝えすべきなのかもしれませんが、デグーを飼うことはプラスな面だけではなく負担になる面もあることをきちんとお伝えすべきだと思いこの文章を作成しました。
デグーは知能が高く、感情表現も豊かで、寂しがりやな一面もある動物です。
そんな愛くるしいデグーは私たちに楽しみや癒しなどたくさんの幸せを与えてくれます。
飼育する上での大変なこともご理解・ご承知いただいた上で、問題がないようでしたら、ミニマルファームKooのデグーベビーをみなさんの新たな家族の一員としてお迎えください。